通訳案内士になろう!            目標は、TOEIC840点!


第八回 スカイプ英会話での落とし穴

今日は、大イカ対MBAです。
今回は、スカイプ英会話についてお話しします。


インターネットが無い時代の英語学習法を御存じですか?勿論ポッドキャストも電子辞書も無い頃のお話。
その頃流行った英語学習法と言えば、
1.英会話学校に通う
2.NHKのラジオ英会話講座を聞く
3.某社が主催するマラソンシリーズに取り組む

あたりが王道だったでしょうか?勿論上記以外にも多彩な方法があったとは思いますが、比較的誰でも取り組める(とは言え結構お金が掛かる)学習法は上の三つだったように思います。
辞書は、重くて分厚い研究社の英和中辞典がデファクトスタンダードでしたね。


ネットが出るより前に、電子辞書が価格的にも入手しやすくなり、まずこの英和中辞典が次々と電子辞書に置き換わっていきます。


その後、ネットが普通になり、ポッドキャストが実用的になり、英語学習の環境は劇的な変化を遂げたように思います。
私の辞書も、SEIKOの電子辞書からアルク社の英辞郎on the WEB PROになりました。


まぁ、昔話はこのあたりにしておいて、今の学習法に話を戻しましょう。


ポッドキャストは、その中でも選択肢が豊富で比較的安く(或いはただで)時間的・場所的な制約も無い優れものだと思います。
私もこのサイトの中で、優れたポッドキャストについて紹介しています。


DVD
を使った学習も今風といえるかもしれません(字幕を出したり消したり、時には海外のスターに日本語を喋らせたり)。
その中でもスカイプ英会話は比較的最近実用的になった感じがします。


まず、その特長は
・お値段が安い (これは大きい)
・基本、マンツーマン (これも大きい)
・ネット環境さえあれば、いつでもどこでも受講可能
私は、通訳案内士の2次試験に備えて、一日2時間英語を話し続ける環境を作ろうと思い、いくつかのスカイプ英会話をあたってみました。
そこでお試し授業を受けたうちの一つを選び、数ヶ月実践してみてのアドバイスです。


・どのスカイプ英会話学校もお試しが用意されているので、必ずお試しをして、講師を選ぶ仕組みや実際の授業の進め方を体験する
・学校によって特長があるので、自分にあったスカイプ英会話学校を選ぶ

ここまでは普通というかありきたりのアドバイスですね、我ながら。でも、まあこれで良いのだと思います。もしその学校が合わなければ、早めに見切りをつけ、次の候補をあたってみても良いでしょう。
これが、通学するタイプの従来型の英会話学校ですと、手続が面倒だったり、通学経路の関係もあり、おいそれとはいかないことも多いと思いますが、少なくとも通学経路や電車賃の心配をしなくて済むのがスカイプ英会話の良いところ。


さて、次に、大イカ対MBAならではの、スカイプ英会話で注意すべきポイントを話します。

私が通った(?)スカイプ英会話では、講師は受講生が選択できるため、一度話してみて気に入ったら次回から特定の講師を集中して指名することが可能でした。
また、指名する際のヒントとなる情報として、顔写真であるとか、簡単なプロフィール、得意分野、出身校や学部等の情報が提供されていました。
予約する際には、まず自分が希望する日時から、その枠で選択可能な講師を選ぶ訳ですが、既に予約済みの枠はその旨が分かるようにグレーアウトされていて、講師の人気度も一目で分かります。
一度話してみて、気に入った講師はお気に入りリスト、ちょっとこれはと思ったらNGリストにアップすることもでき、NGリストに挙げるとそれ以降、その講師の枠は表示されなくなります。

私も何回か試してみて、この人は良いなあと思う人も、逆にこいつはちょっとと思う人もできてきて、そのリストに何人かずつエントリーがたまりだしたのですが、そこで気がついた事がありました。

先ほど書いたように、講師の人気は一目で分かります(人気の講師は、枠が開くと同時に枠がグレーアウトされていくので)。そこで、気付いた事とは、私がNGリストに載せていた何人かの講師の人気が非常に高いということです。

理由は明らかで、私は前にも書いたように、「2時間話し続ける」事を目的にスカイプ英会話を始めたのですが、私がNGにし、私以外の方の人気が高いのは、いずれもよく喋る方達だったのです。
極端に言うと、話す割合が、生徒2:講師8ぐらいじゃないかと思うくらいよく喋る。勿論、目的や性格でも異なるかもしれませんが、話す割合は7対3で生徒が多いくらいで良いはずです。
せっかくのマンツーマンなのですから、誰にも遠慮無く話し続けて、自分のペースに講師を引き込むことが肝心です。


ただ、彼らが人気がある訳は理解出来ます。というのも、おしゃべりな講師と授業をすると、何となく進化しているような錯覚があると思うのです。彼らは、こちらが聞き取りやすいような発音と語彙で話してくれますし、適当に相づちを打っていると会話は成立する。でも、この手の学校では、こういう講師は指名してはいけません


こういう講師との授業は、乗馬にたとえて言えば、すっかりコースが分かっていて鞍上が下手だろうがなんだろうが、決まったコースを走る馬みたいなものです。
敏感で鞍上の指示通り動く馬だと、絶対に通らない(つまり騎手からそういう指示が出ていない)場所を通り、騎手の指示(扶助)に関係なく教官が「止ま~れ~~」と言えば、止まってしまう馬での乗馬みたいなものです。
鞍上の指示通り動く馬に乗ってこそ乗馬ですし、鞍上が下手ならあらぬ方向に行ってしまったり、止まってしまう馬に乗るのが乗馬における上達の近道でしょう。
スカイプ英会話で言えば、自分が話題をリードして、話す時間も目一杯に取り、もし自分が準備不足でうまく話せなかったとしたら、あまり話が盛り上がらず若干フラストレーションが貯まってこそ授業を受ける意味があるというものです。

スカイプ英会話を検討されている方は、是非参考にしてください。


結論:スカイプ英会話は個人的にはかなりお勧め。ただし、おしゃべりな講師を選んではいけない。