2016年09月07日 23:18
PBS
News Hour(2016/9/6)は、ジャーナリストのグレッチェン・カールソンが米FOX
Newsに対して起こしたセクハラ訴訟
で、FOXが2000万ドルもの和解金を払って示談したことを伝えています。
今日のキーワードは、settlement「示談、示談金」
Well,
not only is the settlement
large, but the apology is extraordinary. It is very rare when
companies settle with employees that they actually admit wrongdoing
and apologize like this.
It
almost never happens in sexual harassment cases. It's probably
guaranteed that Gretchen Carlson required this as part of the terms
for the settlement.
「和解金の額が大きいだけでなく、謝罪することは本当に異例です。企業が従業員との和解に応じて、同時に悪事の存在を認めて謝罪するのは極めて稀です。
特にセクハラ訴訟では、まず無いことですね。恐らくグレッチェン・カールソンが和解の条件として要求したのでしょう。」
wrongdoingは、「悪事、不正な行為」
caseは、「訴訟、事件」
訴訟の内容は、著名なジャーナリストで、FOXに冠番組を持っていたグレッチェン・カールソンが性的な要求に応じなかったために、嫌がらせを受けたり、契約の延長が出来なかったりという不利益を被ったというもの。相手は、当時のCEOロジャー・エイルズ。
PBSは、元々報道ではなく、60年代~70年代のショービジネスの世界の出身であるロジャー・エイルズにとって、casting
couch(枕営業)
は別に珍しいことではなかったはずだと伝えています。もちろん、今の時代ではどの業界であっても違法であり、許されない行為ですが。
casting
couchは、私が使っている辞書には、「映画などのプロデューサーが(特に新人の)女優を自分の部屋に呼び、カウチ(長椅子)の上でセックスをさせてくれたら役を与えること。(新人)女優が役を得るためにプロデューサーと寝ること。」
とあります。最初このcasting
couchを今日のキーワードにしようかと思ったのですが、ほとんど訳に立たないだろうと思い、もう少し有用性がありそうな
settlementにしました。
しっかし、ロジャー・エイルズ、お盛んですね。
2016年09月01日 22:06
PBS New Hour(2016/8/30)は、米アップルがEUから巨額の追徴課税の支払いを命じられた件について、EUのVESTAGER長官とのインタビューの模様を伝えています。
今日のキーワードは、sweetheart
deal「なれ合い(裏)の協定、取り決め」
The
antitrust regulator for the EU said Ireland had given Apple a sweetheart
tax deal for well over a decade, with special laws that
effectively allowed Apple to pay less than 1 percent corporate tax.
The EU accused Apple of setting up two companies in Ireland with a
head office that only exists on paper. The profits from European
stores all go to the Ireland head office and are essentially
untaxed.
「EUの独占禁止取締官は、アイルランドがアップルに対して、10年以上にわたり優遇的ななれ合い税率を課したことを伝えています。その中身は、アップルに対して支払う税金が1%未満になる特殊な法律を適用したというもの。EUは、アップルがアイルランドに実態の無い二つのペーパーカンパニーを本社として設立し、EU域内での売り上げがその本社で計上されることにより、実質非課税の扱いを受けたと非難しています。」
antitrustは、「独占禁止の」antitrust
actで、「独占禁止法」
accuseは、「告訴する、糾弾する」
on
paperは、「書面上では」 company
on
paperで「ペーパーカンパニー」
untaxedは、「課税対象外の、非課税の」
アイルランドは元々法人税率が12.5%と低く、それを武器に多国籍企業の誘致を進めています。今回の告発は、アップルに(秘密裏に)適用された税率が1%以下だったというのですから、これが本当なら追徴金は当然でしょう。もっとも、VESTAGER長官は、この税率がアップルに適用された経緯については何も触れていないので、なんでこういう不思議な事が起こったのかについての詳細は分かりません。
それと、アップルは米NASDAQに上場していますから、四半期ごとに連結対象子会社を含む詳細な財務情報が公開されているはずです。EU域内での実効税率が1%未満であれば、すぐにわかりそうなものですけどね。
VESTAGER長官は、インタビューの中で、「これってそもそも企業文化(corporate
culture)の問題では。法人税率が12.5%の国で1%にも満たない税金しか払わないで、万事オーケーだなんて思わないだろう、普通は。」とも語っています。私もそう思います。
2016年08月31日 15:11
Anderson
Cooper 360(2016/08/30)は、移民政策が従来の主張から軟化しているという批判に対してのトランプ氏の長男(Trump
Jr.)の反論を伝えています。
今日のキーワードは、baby
steps 「少しづつ」
He
wasn't softening on anything. He didn't change on anything and still
says deport. They've all got to go.
We
have to start with baby
steps
and let I.C.E. do their jobs and you have to eliminate sanctuary
cities and you have to get rid of the criminals and secure the
border. These are common sense things.
「父は、何も変わっていません。国外退去の話も、他の件でも。不法滞在者は出ていかなければなりません。
初めは少しづつですね、移民税関捜査局
には彼らの仕事をしてもらいます。聖域となっている都市はなくさなければなりませんし、犯罪者は取り締まる、国境の安全は確保する。これは常識ですよね。」
softenは、「軟化する、穏やかになる、弱まる」
deportは、「国外退去、強制送還」
I.C.E.は、Immigration
and Customs Enforcement「移民税関捜査局」
1100万人の不法滞在者を全員国外に追放すると高らかに宣言して、共和党大統領候補にまで上り詰めたトランプ氏ですが、いよいよ全ての発言に落とし前をつける時が来ました。上は、「最近発言がブレてるのでは?移民に関する政策は軟化したのではないですか?」というアンダーソンの質問に対するトランプジュニアの反論です。
何も変わっていないと大見得を切ったわりには、最後にbaby
stepsと付け加えたために、「それなら、オバマ大統領の政策と同じじゃん。出来ることから少しづつやるんだろ」というのが大方のメディアの受け止め方のようです。
それにしても、違和感を感じるのが、アメリカでは政治家の家族(配偶者や子供)がメディアにでることが多い事ですね。身内が言ったからといって信頼性が上がるわけでも無いですし。不思議ですね。
2016年08月30日 22:00
NHK
World
News(2016/08/29)は、年々減少している太平洋上のクロマグロを巡る国際会議について日本の立場と反対意見について伝えています。
今日のキーワードは、total
ban「全面禁止」
This
year's meeting will focus on establishing emergency catch limits
should bluefin tuna stocks drop to a critical level.
Japanese
officials are proposing stricter limits if the population of young
bluefin tuna shrinks to its lowest level for the third straight
year.
But environmental groups are pushing for a temporary
total ban on
bluefin tuna fishing, instead of issuing
quotas.
「今年の会議の焦点は、クロマグロの資源が危機的なレベルにまで落ち込まないための、緊急の漁獲量を制限する措置についてです。日本は、稚魚の量が3年連続して最低を更新するようなら、制限をかけるべきだと提案しています。しかし、環境保護団体などでは、漁獲量の制限では無く、クロマグロの一時的な全面漁業禁止を強く主張しています。」
bluefin
tunaは、「クロマグロ、本マグロ」
push
forは、「強く求める、要求する」
quotaは、「割り当て、ノルマ」
banは、「(動詞)禁止する、(名詞)禁止」ですが、total
banで「完全に禁止」
total
ban on smoking at public
placesで、「公共の場所での全面禁煙」になります。
クロマグロは、太平洋だけでなく世界中で、漁獲量が急減しています。勿論、その犯人は全世界のクロマグロの消費の6割を支えているという日本にほかなりません。
私はクロマグロ(に限らずマグロ全般)が食べられなくてもさほど気にしないのですが、ウナギに続いてマグロも食べるのが難しいとなるとこれは、食文化という意味で影響が大きい気がします。
赤身、中トロ、大トロ等の部位により微妙に違う素材を、生、漬け、炙り等々で美味しくいただくなんて、日本人じゃないと生み出せないのではないでしょうか。
そういう意味では、日本に頑張って欲しい。
個人的なことで恐縮ですが。私はこの秋から江戸東京博物館で、外国語ガイドを始める予定なのですが、外国から訪れるお客様に「クロマグロっていう伝統の食べ物が昔はありましてね」なんていう話はしたくないですね。
2016年08月27日 00:50
Amanpour(2016/08/24)は、25回目の独立記念日を迎えたウクライナで、ますますロシアとの戦闘が激しくなっている実態を伝えています。
今日のキーワードは、annexation「併合」(レベル 英辞郎、weblio共に12)
POROSHENKO:
Thank you very much, indeed, for the congratulations. This is the
real important anniversary of our independence, because this is our
fighting -- fighting for freedom, fighting for democracy, fighting
for our sovereignty and territorial integrity.
And during the
last two years, this is the fighting against Russian aggression, the
destruction, illegal occupation of the Crimea
annexation.
「ポロシェンコ大統領:ありがとう。今年は、本当に重要な独立記念日になりました。というのも、我々は、自由と民主主義、主権と領土保全のために戦っているのです。
この2年間は、ロシアの侵略、破壊、クリミア半島の併合と不法占領に対する戦いでした。」
sovereigntyは、「統治権、主権」
aggressionは、「正当性が無い侵略」
リオオリンピックにおいても、まずまずのスポーツ大国ぶりを見せつけたウクライナでしたが、ロシアとの戦闘は一向に収まる気配がありません。ロシアにとって、世間の耳目がオリンピックに向いている時に、軍事的な攻勢に出るのは、常套手段なのかもしれませんね。
アマンプールとのインタビューでポロシェンコ大統領は、ロシアの本当の目的はクリミア半島ではなく、ウクライナ全土を再度ロシアに併合することだ、と明言しています。アマンプールはその見解に対しては、若干引き気味に対応していますね。
リオでは、国家では無く、個人の資格で参加した難民選手団がいましたが、2020東京では戦争(軍事的な紛争)の当事国にも何らかのマークを付けて入場行進してもらうのはどうでしょうか。実現したら、アメリカ、ロシアをはじめとしてかなりの数の選手達がそのマークを付ける必要があります。戦争の定義にもよりますが、これに内線(civil
war)を加えたら、過半数の選手が"戦争遂行中"マークをつけることになるのではないかな。
平和に慣れてる日本国民には、かなりショッキングな光景になるだろうけど。
2016年08月24日 21:19
NHK
World
News(2016/08/22)は、リオオリンピック閉会式での安倍総理の登場が、拍手喝采で迎えられた事を伝えています。
今日のキーワードは、show-stopping「拍手喝采の」(レベル weblio:12)
As
part of the handover of the Olympic torch from Rio to Tokyo, Japanese
Prime Minister Shinzo Abe emerged from a huge green pipe dressed as
popular video game character Super Mario.
The CNN television
network called Abe's appearance a show-stopping
moment.
The
BBC said his cameo drew one of the biggest cheers of the
night.
「リオから東京へのオリンピック聖火の引き渡し式に、安倍総理は有名なスーパーマリオのコスプレで登場した。CNNは、安倍総理の登場が拍手喝采だったとつたえ、BBCは、安倍総理の登場がその夜の最大の声援を浴びたと伝えた。」
handoverは、「移籍、引き渡し」
show-stoppingは、「(進行を一時中断しなければならないほどの)拍手喝采の」
cameoは、「名場面」 cameo
appearanceで「カメオ出演(著名人が映画等に本人役で出演すること)」
私はあまり興味が無いので見てないのですが、NHK WORLD NEWSはこんな具合に、閉会式での自国首相の登場について自画自賛(?)しています。
もっとも、各国は、東京オリンピックが取り組むべく課題についても触れています。
BBCは、東京の交通網が海外からの来訪者には複雑すぎることと、日本人があまり英語を話さないことが課題だと指摘しています。
交通網等のインフラ系であれば、お金をかければ何とかなるのですが、英語についてはそう簡単にはいかないでしょう。
「日本人」、「英語力」、「世界ランキング」等のキーワードでググると実に様々な記事が出てきますが、サッと目を通した感じでは、日本人の英語力は、決して世界的に見て上位とは言えず、かつ、昔と比べてもさほど改善していないようです。
それでは、この状況をbreakthroughするキーは、なんでしょうか?これはとても一言では言い表せませんが、ある程度大人になってから英語力を付けるキ-の一つは、「今風のツールを使う」事では無いでしょうか。ポッドキャストやスカイプ英会話は、その中でもお勧めできるツールだと思います。
CDラジカセ、NHKラジオ講座、単語帳に代表される前世紀のツール(及びその後継機種など)を使うのはやめましょう。それって前回(1964年)の東京五輪の頃のツールですよ。
2016年08月23日 20:33
ABC
This
Week(2016/08/21)は、たった二人の超不満足な候補者から、一人を選ばなければならない米大統領選のジレンマについて伝えています。
今日のキーワードは、literally「文字通り」(レベル 英辞郎、weblio共に5)
When
it comes to everything, except presidential campaigns, Americans have
the most choices. They're offered more things than anyone else in the
world. Like I can walk into a supermarket, any supermarket in
America, and choose from
literally
400 different kinds of yogurt.
And yet when it comes to
selecting America's leader for the next four years, you're stuck with
two choices -- Hillary Clinton and Donald Trump.
「大統領候補を除けば、アメリカは最も選択肢に溢れたところだ。例えば、スーパーマーケットに行ったとしよう。僕たちは、400種類ものヨーグルトから好きなものを選べるんだ。ところが、大統領選になると、選択肢が二つしかない。それが、ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプだ。」
When
it comes toは、「~に関していえば」
be
stuck withは、「行き詰っている」
literallyは、「文字通りの、話を盛っていない」という意味ですから、これを額面通りにとると、アメリカの食品スーパーは、どんな田舎であろうが400種類ものヨーグルトの品ぞろえがある、という意味になります。
これはいくらなんでも、話を盛ってますよね。
二大政党制が確立しているアメリカでは、実質候補者が二人しかいないのは、いつものことですが、これほどまでに評判が芳しくない二人の対決となるのは珍しいということでしょうか。
This
weekはそれでも、二人以外(二大政党以外)の候補を検討している国民は少数派だとしています。しかも、もし本当に二人以外に投票するとなると、それって結局ドナルド・トランプを利することになる(つまり、最悪のシナリオになる)可能性が高く、それはそれで困るしなぁ、じゃあ、どうすりゃ良いんだよって思ってる人が多いのが今回の大統領選の特徴みたいですね。
2016年08月22日 21:55
CNN
Student
News(2016/08/19)は、二日前に同番組で放送した、アメリカのオリンピック競泳選手がブラジルで強盗にあった話が、嘘であることを伝えています。
今日のキーワードは、vandalize
「公共物を破壊する」(レベル weblio:17)
Yesterday,
Brazilian police said there was no robbery. They said the four
Americans who were intoxicated were stopped by a security guard
because the swimmers vandalized
the gas station.
Brazilian officials say police questioned their
claim of having been robbed in part because their stories about it
didn`t quite match up.
「ところが昨日、ブラジル警察は、実際には強盗はなかったと発表した。警察によると、4人のアメリカ人は酔っ払ってガソリンスタンドで器物損壊に及びガードマンに止められたとのこと。
ブラジル当局によれば、警察は、彼らの強盗されたという主張が、つじつまがあわない部分があり、疑問に感じたという。」
intoxicatedは、「酔っ払った」
gas
stationは、「ガソリンスタンド」
match
upは、「調和する、一致する」
4選手のうち一人がスター選手である、ライアン・ロクテだったために騒動がより大きくなった印象がありますが、
Student
Newsのアンカー、カール・アズーズは、このニュースをごく淡々と伝えています。
もっとも放送で、リオで強盗にあった(セキュリティーは最重要課題だ!)と伝え、その二日後にあれは嘘でしたと取り消さなくてはならないなんて、CNNとしてもとばっちりでしたね。
vandalizeは、公共物の破壊については、何にでも使える言葉で、例えば、電話ボックスに放火しても、パトカーに石を投げつけてボコボコにしても
vandalizeと言うようです。訳としては、
「公共物を破壊する」で良いのだと思うのですが、全く同じようなニュアンスで使われる日本語は無いのではないでしょうか。
今回の場合は、ガソリンスタンドのトイレのドアを蹴破ったということらしいけど、私はこの言葉に出くわす度に、「で、具体的に何をやったの?」ってツッコミたくなります。
2016年08月20日 20:26
Amanpour(2016/08/18)は、シリアの空爆で傷ついた少年の映像が撮影されたいきさつと、シリアの現状を訴える国連のエリアソン副事務総長とのインタビューの模様を伝えています。
今日のキーワードは、go
viral
「ネットで急速に広まる」(レベル weblio:(単語viralとして)12)
But
this is one of the most frustrating conflicts of the world. I myself
have a background as a humanitarian. I follow this work. We have lost
so many people on the ground, trying to reach the people. And our
frustration is as big as everybody. So I hope really that this image,
which now goes
viral
around the world will really get to people's hearts and brains at the
same time.
「世界で最も難しい紛争の一つです。私は長年の間、人道主義の活動をしてきましたが、現地の人々に物資を届けようとして、沢山の人が命を落としたのです。このような映像が世界中に広まって、人々のこころと理性に訴えることを望んでいます。」
humanitarian
は、「人道主義者、人道的活動家」
on
the ground は、「現場で」
viralは、
「ウイルス性の、コンピュータウイルスの、(転じて)SNSやインターネットで急速に広まる」
世間の注目がオリンピックに集まっている時期を狙ってでしょうか、イランの軍事基地を基点とした、ロシアのシリア空爆が始まりました。ネットに流れた少年を含む、数多くの犠牲者を出した空爆は、ロシア軍ではなくシリア政府軍によるものだということですが、目撃者によると、救助に当たる活動家を明らかに標的として爆撃をしかけてきたとされています。
エリアソン副事務総長は、戦争により犠牲になる子どもたちの映像が広まることが、何よりも戦争の真実を伝えることになるだろうと語っていますが、同時に、今ひとつ機能を果たしていないと非難されている国連の擁護をしているようにも聞こえます。
frustratingには、そういう彼の思いもこめられているようです。
2016年08月18日 21:10
CNN
Student
News(2016/08/18)は、リオオリンピックのセーリング競技が行われるグアナバラ湾の衛生状況が劣悪である理由を、リオのスラム街から生々しく伝えています。
今日のキーワードは、raw
sewage「生下水」
Even
after recent improvement, only half of homes in Rio connected to a
sanitation network. All you have to do is head uphill, that`s where
you find raw
sewage
and garbage flowing freely between
houses.
「最近少し改善されたとは言え、リオでの下水道の普及率は50%です。顔を上げてみてください。未処理の汚水やゴミが住宅の間を普通に流れてるのが見えますから。」
sewageは、「(各家庭から下水道に流される)下水、汚水」
raw
sewageで、「未処理の下水、汚水」になる
untreated
sewageと同義
sanitation
networkは、下水処理施設
リオでオリンピックを開く前提条件の一つが、セーリング競技が行われるグアナバラ湾をきれいにするというものでした。
そして、ある程度の改善は見られたのですが、下水処理施設の普及はさほど進まず、想定していた通り、不衛生な海の上で各国代表は戦う羽目になります。こうなると、選手達は、抗菌スイムスーツと抗菌マスクで対応するしかないですね。
個人的には、オリンピックは、社会的インフラ整備のきっかけとして開催するのが良いのではと考えています。そういう意味では、今回のリオなどは、最適とは言えないまでも、かなり適した場所だと言えます。
ですから、2020東京は意義が見いだしがたいです。
お年寄り政治家の妄言から始まった運動が、たまたま少しずつ賛同する人が増えてきて、まあ、色々な事情もあって実現したというところでしょうか。新しいオリンピックスタジアム建設費用の大幅な予算増に関する、また別のお年寄り政治家(この方は、今回のリオにも視察と称してお出かけされたようですが)のお馬鹿発言には呆れるを通り越して嫌悪感しか抱きませんでした。
世論が、このお年寄りの時代錯誤の戯れ言を押さえこんだのは本当に良かったと思います。あのまま、新スタジアム建設が強行されるようなら、とても21世紀の先進国とは思えないですからね。