2015年04月05日 22:15
PBS News Hour(2015/04/04)は、フランスで起草された、ファッションモデルの「痩せすぎ禁止問題」について伝えています。
今日のキーワードは、obesity「肥満」
The fashion industry, the big fashion houses of which, as you know, there are a number of them here, have been publicly very quiet about it. But the union of modeling agencies has spoken up, and they feel the way the law has been drafted is very unfair and inaccurate.
The basis on which the law is — has been done is the — what’s called the body mass index, which is an internationally used index, and there’s a weight range for normal weight, for overweight, for obesity, and for underweight. And all models would have to be at least within the normal weight not the underweight range.
「大手のファッションブランドは、表向きは沈黙しています。しかし、モデルの組合は法案が起草された経緯について非常にアンフェアで不適切だと声高に抗議しています。
その法律の根拠は国際的に使われているBMIです。BMIは体重別に普通、太り過ぎ、肥満、痩せすぎなどと定義しています。全てのモデルは、低体重ではなく、少なくとも普通の範囲に収まることが要求されます。」
fashion houseは、「最新の高級服のメーカー」
speak upは、「声に出して率直に言う」
body mass indexは、BMI(医)ボディー・マス・インデックス、体格指数、肥満度指数【略称】BMI体重(kg)÷(身長(m)の2乗)。20から24が標準的とされる。
normal weightは、「標準体重、正常体重」
overweightは、「標準より太り過ぎ」
obesityは、「かなりの肥満」
underweightは、「体重不足」
美のシンボルであるファッションモデルが、標準からかけ離れた体形なのは何かと不都合な事象を引き起こしているようです。本人達はもとよりモデルに憧れる若い女性までもが拒食症になり、最悪の場合には精神を病んで死に至る例などが報告されています。だからと言って、政治がモデルの体形にまで口を出すのはいかがなものかというのが、業界人の反応のようですね。PBS News Hourによると、今のところアメリカでは法制化の動きはないようです。日本でも無いですよね、きっと。私が知らないだけで実は存在している、なんてことは無いですよね。
2015年04月04日 22:13
CNN Student News(2015/04/03)は、カリフォルニア州の干ばつが深刻なことを伝えています。
今日のキーワードは、drought 「干ばつ」
Ongoing drought in The Golden State. California is in the fourth year of a worsening water crisis, so its government is ordering almost everyone to reduce their water usage by 25 percent.
The cut doesn`t apply to the state`s agriculture industry. And that`s controversial, because agriculture uses about 80 percent of California`s developed water supply.
But campuses, golf courses, cemeteries have to all limit their water.
Trees are being replaced with cactuses. Experts estimate that California needs 11 trillion gallons of water to recover from this.
「カリフォルニアの長引く干ばつ。カリフォルニアでは、水危機が4年目に入り一層悪化している。州政府はほとんどの州民に対して、25%の水消費の削減を求めた。
この削減は、農業には適用されない。そしてこのことが議論になっている。というのも州の水消費の80%は農業用水だからだ。
しかし、大学、ゴルフコース、共同墓地等はこの制限を受けている。樹木はサボテンに置き換えられていくだろう。専門家は、この状態から回復するためには11兆ガロンの水が必要だろうとしている。」
Ongoingは、「継続している、進行中の」
Golden Stateは、「カリフォルニア州のニックネーム」
cactusは、「サボテン」
trillionは、「1兆」
カリフォルニアの干ばつについては、何度か報道を目にしていますが、今回の干ばつは相当深刻なようで、かつ打ち手もほとんど無いというのが実情のようです。私は夏の北カリフォルニアの気候が好きで、可能であれば将来住みたいと思っているぐらいですが、水不足は困ります。カラッとした気候と文字通りのカリフォルニアの青い空は危険と隣り合わせの輝きだったようです。
2015年04月03日 22:09
|
- 更新頻度:週1回
- Transcript:無し
- 学習時間の目安:60分~
- 英語のレベル(TOEICスコア):~650
- お勧め度:★★★
|
英語学習者向けではありませんが、人気PODCASTのようですのでここで取り上げます。
とにかく「ユルい」が売りのPODCASTです。日本語と英語でニュースが紹介された後、出演者二人の日本語と英語を取り混ぜた会話(フリートーク)が延々続くユニークな内容です。ユニークという意味では、比類ないと言ってもいいかもしれない。好き嫌いも分かれそうですので、興味があれば一度聞いてみたら、と言うしか無いですね。
個人的には、英語力の向上を目指すのであれば、この手のPODCASTはお薦めしません。人気があるのは、二人の会話を純粋に楽しめる人が多いということでしょう。英語力の向上にはあまり結びつかないと思います。
2015年04月01日 22:33
CNN Student News(03/31/2015)は、近年の米大統領は、講演や出版で巨万の富を築いていると伝えています。
今日のキーワードは、dynasty「王朝」
Bill Clinton ranks in the top 10 wealthiest presidents in history. After leaving office, he has earned at least $104.9 million in speaking fees since 2001 and his wife, former secretary of State Hillary Clinton, received an estimated $14 million as a book advance. And she gets more than $200,000 per speaking engagement.
Together, their net worth hovers around $55 million.
And then there`s the Bush family dynasty, whose wealth comes from a rich history in finance and Texas oil. Former President George W. Bush, as of 2012, is slated to be worth $20 million. His brother, Jeb Bush, is said to earn at least $3.2 million for sitting on corporate boards and around $50,000 per speech.
「ビル・クリントンは歴代でもトップ10に入る資産家だ。大統領の任期を終えた後、クリントン氏は少なく見ても104.9ミリオンを講演料で稼いでいる。彼の妻ヒラリー氏は、著書の前払い分として14ミリオンを受け取っている。ヒラリー氏の講演料は一回あたり20万ドルであり、クリントン家の資産は55ミリオン程度と見積もられている。
そして、ブッシュ王朝。彼等の富は金融と石油から来ている。前大統領、Wブッシュは2012年時点で20ミリオンドルの資産家、弟のジェブ・ブッシュは企業の取締役として少なくとも3.2ミリオンを稼ぎ、一回の講演料は5万ドルほどだ。」
speaking feeは、「講演料」
speaking engagementは、「講演会の仕事(契約)」
slated toは、「予定である」
corporate boardは、「取締役会」
dynastyは、本来世襲による権力の継承を意味しますが(北朝鮮はその最たる例)、ブッシュ家とクリントン家についてはdynastyという表現がよく使われます。ブッシュ家は親子+兄弟だからdynastyだが、クリントン家は夫婦なので違うのでは、という意見もあるようです。いずれにしても、まるで持ち回りのように二つのファミリーから大統領が出続けるなんて近代国家としては変ですよね。現時点では、二人とも共和党、民主党の最有力候補のようですが、早く対抗馬が現れてほしいと思っています。
2015年03月31日 23:01
Erin Burnett Outfront(03/30/2015)は、ドイツの格安航空会社ジャーマンウイングスの旅客機墜落事故に関連して、副操縦士が隠したとされる病状について伝えています。
今日のキーワードは、20/20 vision「正常な視力」
We are also learning tonight that just before the crash in which he murdered 149 people, Lubitz sought treatment for what he believed was a vision problem. That would have jeopardized his entire career with Lufthansa, that is a career that requires 20/20 vision.
But according to the prosecution, the vision problem with not actually physical it was in his head. And in this new and eerie footage, you see Lubitz as a teenager steering a glider over German countryside. At one point, he turns to the side, you see him smiling, full of joy at that moment. We are covering this story from all angles tonight.
「Lubitz は、視力に問題を抱えている事がわかりました。職業上、視力は正常であることが求められ、問題があれば、ルフトハンザにおけるキャリアを脅かすものでした。
しかし、検察当局によると、視力の問題は、肉体ではなく精神に起因していたと言います。そして、この新しいビデオでは、彼が十代の時にドイツ郊外をグライダーで飛行しているものですが、舵を切った際に、満面の笑みであることが判ります。この件についてもあらゆる角度から検証します。」
vision problemは、「視覚問題」
jeopardizeは、「危うくする、危険に晒す」
prosecutionは、「検察当局」
eerieは、「薄気味悪い、異常な」
footageは、「映像、ビデオ」
from all anglesは、「あらゆる方向から」
20/20 vision とは、20フィート(約6メートル) 離れて対象物を見たとき、正常な視力の人が20フィート離れてそれを見たときと同じように見える、ということを意味します。つまり、20/20 visionは、「正常な視力」、という意味になります。何故、20フィートなのかというと、壁に貼った視力検査表から、20フィート離れて検眼するのが普通だからです。
近視の人は、二番目の数字が20より大きくなります。例えば、20/40 visionの場合、正常な視力で40フィート離れた所から見えるものが、20フィートの距離からでないと見えないということを示しています。
アメリカでは視力1.0とか1.5などの言い方は無いようです。単位や表現が違うと何かと不便ですね。
2015年03月30日 22:24
ABC This Week(2015/03/29)は、ドイツの格安航空会社ジャーマンウイングスの墜落事故に関連して、航空各社が今後どうすれば、この手の事故を防げるかについて伝えています。
今日のキーワードは、clearance「認可、手続き」
An attempted reassurance as airlines and passengers are asking questions.
First, should pilots be more rigorously screened psychologically? In Lubitz's apartment, investigators found prescriptions and a doctor's note crumpled and discarded saying he was unfit to work. Prosecutors saying he kept an illness from his employer.
Still, Lubitz passed screenings from Lufthansa and was issued a medical certificate from the FAA after his training here in the U.S.
But initial clearance usually requires little if any time with a psychologist.
「安心のための新たな試みは航空各社と乗客に疑問を投げかけます。
まず第一に、パイロットはもっと厳格に心理的な検査を受けるべきなのか。Lubitzの部屋からは処方箋とくしゃくしゃにまるめて捨てられた医師のメモが見つかり、そこには彼は仕事に不向きだとしていました。
Lubitzはルフトハンザの検査にパスし、FAAからアメリカでのトレーニング後に診断書を発行されています。
しかし、最初の認可には、精神分析医は殆ど関与していません。」
reassuranceは、「安心させること、再保証」
rigorouslyは、「綿密に、徹底的に」
screenは、「検査をする」
psychologicallyは、「心理的に、心理学的見地から」
prescriptionは、「処方箋」
crumple「丸める、しわくちゃにする」
unfitは、「不適当な、不向きな」
medical certificateは、「診断書」
この後、このレポートは、ルフトハンザがUSの航空会社のように、コックピットには、常に二人がいるよう命じた事を伝えています。パイロットが故意に飛行機を危険な状態にさせた例としては、日本では、1982年の日航機「逆噴射事件」が有名ですが、世界的に見ると、エジプト航空の1999年の墜落事故が真っ先に上がるようですね。
マレーシア航空370便が姿を消した件も今のところ何も手がかりがない状況のようです。この370便の事件以降、同じくマレーシア航空の旅客機が、ウクライナで撃墜された件も含め、何ともやりきれない飛行機事故が多いですね。
2015年03月29日 22:04
PBS News Hour(2015/03/28)は、ドイツの格安航空会社ジャーマンウイングスの旅客機の墜落事故に関連して、現地で取材中のニューヨーク・タイムズ特派員からの情報を紹介しています。
今日のキーワードは、with a grain of salt「話を割り引いて」
PBS Anchor: There was also a report today that the girlfriend had said that he at some points woke in the middle of the night and said, “One day, I’ll do something. My name will be known forever.”
JACK EWING: Yes. Well, this is coming from what is called the “Bild” site, a German tabloid newspaper. I would take that with a grain of salt — grain of salt. They don’t say who this person is and we have no way of really knowing how credible that account is.
「今日、副操縦士の恋人が、時々彼が夜中に起きて”俺はやってやる。俺の名前が永遠に残るような何かを”って語ったと伝えられましたね。
はい。それは、Bildというタブロイド新聞のサイトの記事ですね。私は、話半分に聞いています。と言うのもそれを誰が話したのかも明らかになっていませんし、その記事の信頼性を検証する手段がないのです。」
a grain of saltは、「塩粒」
take ~ a grain of saltで、「話半分に聞く」
tabloidは、「タブロイド紙(大衆向けのセンセーショナルな記事を売り物とした新聞)」
accountは、「記事、説明」
この副操縦士の”元恋人”の存在はNHKも含めて報道各社が伝えています。私は、Bildという新聞がどういうものか全く知りませんが、このニューヨーク・タイムズの記者のように、「タブロイド紙の報道だし裏が取れないので話半分だね」、という情報は貴重ですね。
ついでに言うと、日本の新聞に例えるならどの新聞かも追加してもらえると嬉しいですね。日刊ゲンダイだと話半分、東スポだと信頼性ゼロだな、という風に判断がつくので。
2015年03月28日 22:59
Anderson Cooper 360(2015/03/27)は、うつ病と暴力行為の関係について、CNNの医療担当Sanjay Guptaの見解を紹介しています。
今日のキーワードは、depression「鬱病」
It is unlikely that depression alone would lead to this sort of behavior, to answer your question directly, people who have major depressive episodes, if they are going to be violent in any way, if they are going to hurt somebody in any way, it's usually hurting themselves and if there's a loss of life, usually because of suicide not homicide. That's what we know depression alone. If there was a personality disorder that was superimposed on top of this, you really have to think there was something else sort of going here.
「鬱病だけで、こう言う行動に出るとは考えられないですね。非常に重篤なうつの症状を示す人がいて、何らかの暴力行為に及ぶとしたら、通常殺人ではなく自殺に向かいます。もし、人格障害が重なってるとしたら、他の何かが進行していることも疑わないといけないでしょう。」
depressive episodeは、「鬱病を示すエピソード」
major depressive episodeで、「大鬱病エピソード」
moderate depressive episodeで、「中等症鬱病エピソード」
mild depressive episodeで、「軽症鬱病エピソード」
in any wayは、「何らか、多少なりとも」
homicideは、「殺人」
personality disorderは、「人格障害」
superimposeは、「スーパーインポーズ(文字・画像などを別の画像に重ね合わせる)」
Dr. Sanjay Guptaは、CNNのChief Medical Correspondent。CNNの番組で医療関連の話題となると、必ず彼が出てきます。 余談ですが、アメリカの某雑誌が選ぶ「最もセクシーな男性」のそこそこ上位に顔を出しています。そのSanjayが、Andersonの「そもそも鬱病ってこういう事を引き起こすものなの?」という質問に答えたのが上の発言です。
今回の事件を受けて、ヨーローッパの航空会社各社は、操縦室には常に2名以上を配置することなどを発表したと言います。今までそうじゃなかった事の方が驚きですけどね、個人的には。
2015年03月27日 22:44
PBS News Hour(2015/03/26)は、ドイツの格安航空会社ジャーマンウイングスの墜落事故に関連して、航空専門家Miles O'Brien氏の意見を紹介しています。
今日のキーワードは、incapacitated「能力を奪われた、無能にされた」
Well, since 9/11, everything changed, of course. We reinforced the cockpit door. And it’s not anything you can easily barge through. That’s the design.
The way it works is, when you go out, the person behind the locked cockpit door really has all the authority. You have to acknowledge somebody trying to come in and unlock the door. There is a component of this, though, that does afford access to the cockpit if there was an incapacitated crew.
If both crew members or one crew member were passed out and unable to respond, through a series of steps, you could gain access to the cockpit, but as long as the person on the other side of the door in the flight deck doesn’t want somebody in, you can keep them out.
「9.11以来全てが変わり、コックピットのドアは強化されたのです。蹴破って入るなんて事はできません。
仕組みですが、コックピットから外にでる人がいれば、中に残る人に全権が渡されます。中に入ろうとする人物を確認してからキーを解除する必要がありますから。ただし、中にいるクルーが何もできないような状況に陥った場合には、コックピットにアクセス可能になる手段はあります。
もし、クルーが意識を失って応答することができなくなっても、一定の手順を踏めばコックピットにアクセスできます。しかし、ドアの内側にいる人が、アクセス出来ないようにしようとすれば、それは可能なんですね。」
bargeは、「突然割り込む」
incapacitateは、「能力を奪う、資格を奪う、正常に機能しないようにする」
pass outは、「失神する、意識を失う」
keep outは、「締め出す」 KEEP OUTは看板によくある「立入禁止」
Miles O’Brien氏によると、業界全体の問題として、パイロットが不足しており、給料も決して良くないため、以前ほどセレクティブに候補を絞るなんてことはできないようです。 精神面のテストも、非常におざなりだとも指摘しています。パイロットと言えば、少なくとも日本では、高給取りで小学生の憧れの職業だったと思います。今はだいぶ変わってしまったようですね。
2015年03月26日 22:28
CNN Student News(03/26/2015)は、タリバンの兵士5人との人質交換の末に奪還した元アメリカ兵が、脱走の容疑で軍法会議にかけられる模様だと伝えています。
今日のキーワードは、court-martial「軍法会議にかける」
The U.S. Army has charged Sergeant Bo Bergdahl with desertion and misbehavior before the enemy when he left his post in Afghanistan. Sergeant Bergdahl is expected to be court-martialed, meaning he could be tried in a military court for his alleged crimes. If convicted, he could be dishonorably discharged and imprisoned.
Bergdahl was the longest held U.S. prisoner of war since the conflict in Vietnam. Securing his release was a top priority for President Obama, who said the U.S. does not leave its soldiers behind.
「米陸軍は、アフガニスタン駐留時に任務を離れた件につき、バグダール軍曹を脱走と敵前での不法行為の容疑で告訴する。軍曹は、軍法会議にかけられ、有罪が確定すれば、不名誉除隊となり収監されるだろう。
バグダール氏は、ベトナム戦争後の最長期間捕虜であった人物。オバマ大統領は、彼の身柄の確保は最優先事項であり、アメリカは兵士を決して見捨てないとしていた。」
Sergeantは、「軍曹」
desertionは、「脱走、任務放棄」
misbehaviorは、「非行、不正行為」
leave one's postは、「持ち場を離れる」
military courtは、「軍法会議、軍事裁判所」
dishonorably dischargedは、「不名誉除隊処分を受ける」
leave behindは、「置き去りにする、忘れてくる」
タリバンの危険極まりない兵士5人との捕虜交換の末に奪回したバグダール軍曹ですが、救出当初からそもそも、自分から好きこのんで敵側に行ったのではないかと言われていました。ですから、こういう顛末になることは粗方の予想通りといったところでしょうか。バグダール軍曹を奪還するための作戦で死亡した米兵もいるといいます。そこまでして帰国させた軍曹が脱走の罪で有罪じゃ目も当てられないという気もしますが、それもまた戦争が生む狂気なのでしょうか。むなしいですね。