2015年02月22日 22:20
PBS News Hour(02/21/2015)は、Amazonに対抗して旧来型の書店が始めた販売戦略について伝えています。
今日のキーワードは、brick-and-mortar 「(オンラインショップではない)実店舗」
Renny Aupetit has made it his mission to help brick-and-mortar booksellers compete online. Five years ago he launched a web site, lalibrairie.com or, “the bookstore” dot-com. It’s a union of about 1800 booksellers across France that all sell their books on one site.
But there’s a catch: customers order books online, but must go to their local bookstore to pick them up. And that, Aupetit says, is where customers will find an experience they can never find online.
「Renny Aupetit氏(パリの書店主)は、オンラインに対抗するための旧来型の書店たちの作戦を練り、5年前にthe bookstoreというオンラインサイトを立ち上げた。これは、フランスの1800の書店の組合であり、全ての本を一箇所のサイトで販売するもの。ただしこれには、仕掛けが有り、消費者は、オンラインでオーダーできるが、実店舗に取りに行かなければならない。Aupetit氏はこう言います、実店舗では、消費者達はネットではできない体験ができるのです、と。」
brick-and-mortarですが、brickは、「レンガ」 mortarは、「モルタル(セメント)」から、(ネットがメインではない)従来型の店舗や倉庫をメインにビジネスをしている小売・流通企業を指します。
brick-and-mortar companyは、「従来型企業 」
brick-and-mortar shopは、「従来方式の店、実店舗 」
catchは、「たくらみ、わな」
本屋で店主や常連客と会話したり、立ち読みしたりして時間を過ごす事を一つの文化とみるフランスではAmazonに対する風当たりは相当激しいようです。私自身海外(と言っても、BordersやBarnes&Nobleのようなアメリカの大手チェーンしか知らないですが)の書店の雰囲気は大好きで、何故日本の本屋さんとこうも違うのだろうと、考えたことが有ります。何ですかね、雰囲気が全然違いますよね。
とは言え、現実がリアルな書店に厳しいことは何処も同じでしょう。個人的には、応援したい気持ちは凄く有るのですが、Aupetit氏の戦略は、中途半端な気がしますね。
2015年02月21日 21:01
Erin Burnett Outfront (02/20/2015)は、ドバイの超高層ビル火災の様子を伝えています。
今日のキーワードは、 skyscraper 「超高層ビル、摩天楼」
A massive fire at one of the tallest residential skyscrapers in the world. In this picture, you can see large pieces of debris falling from the Torch Tower. That tower is in Dubai. Witnesses say a lot of the debris is molten glass.
According to published reports, the fire started on the 50th floor fed by high winds. It is now spread all the way up to the 70th floor. The Torch is one of the Dubai's iconic building. 75 stories tall.
「世界で最も高い居住用超高層ビルで大火事。トーチタワーから大きながれきが降ってくる様子が見て取れる。目撃者によると、がれきの多くは燃えて溶けたガラスだとのこと。発表資料によると、50階から出火した火は、風にあおられ70階まで燃え広がった。トーチタワーは75階建てでドバイの象徴的なビルの一つ。」
debrisは、「がらくた、破片、残骸、岩屑、がれき」
torch は、「たいまつ、トーチ」
moltenは、「熱で溶かされた 」
iconic は、「象徴的な、アイコンの」
AC360では、火事の映像(恐らく近所の人がスマホで撮影したもの)を放映していましたが、たしかに火災の規模は大きそうで、高層階から下に降る火の粉とがれきの量も半端じゃ無かったですね。死者やけが人はいなかったらしいですが、そもそも、どれくらいの部屋が実際に使用されていたか少々疑問に思います。
ビルが、 よく燃えたのは、名前がTorch Tower だったから、お後がよろしいようで、なんて言わないかなあと内心期待してたのですが、それはなかったです。残念。
2015年02月20日 22:43
PBS News Hour(02/19/2015)は、ロサンゼルスの病院で二人の入院患者がsuperbugにより死亡したと伝えています。
今日のキーワードは、 superbug 「超強力な細菌・耐性菌 」
A superbug outbreak has infected at least seven patients at a Los Angeles hospital, two of whom died. More than 170 others may have been exposed. The incidents occurred at Ronald Reagan UCLA Medical Center between October and January. The bacteria is resistant to most antibiotics, and can trigger bladder or lung infections. Hospital officials suspect contaminated medical instruments were to blame.
「ロサンゼルスの病院で、 耐性菌が発生し、少なくとも7人が感染、二人が死亡した。170人以上に、感染する危険があった模様。事件は、UCLAのロナルド・レーガンセンターで10月から1月にかけて起こった。このバクテリアは、ほとんどの抗生物質に対して耐性があり、膀胱感染症や肺感染症を引き起こす可能性がある。病院では、汚染した医療機器が原因ではないかとしている。」
outbreak は、「(病気・戦争などの)突発、発生、爆発、暴動、勃発」
resistant toは、「~に耐性がある」
antibioticは、「抗生物質、抗生剤」
bladder infectionは、「膀胱感染症」
lung infectionは、「肺感染症」
superbug、これは怖いです。私は、非道い時は1年のうち、50日間以上、抗生物質を服用していた時期があり、自分の体に自信が持てないので、この手の話にはとても敏感です。昨年の主要ニュースの一つだったエボラ出血熱もどうやら、ピークを越えて、かなり下火になっているようですので、この手の話題はこれで打ち止めにしてもらいたいですね。
2015年02月19日 22:36
Erin Burnett Outfront(02/18/2015)は、今日の会議でのオバマ大統領のISISに関する発言が、波紋を呼ぶのではないかと伝えています。
今日のキーワードは、 at war with「~と交戦中で、戦争中で、敵対して 」
Al Qaeda, and ISIL and groups like it are desperate for legitimacy. They try to portray themselves as religious leaders, holy warriors in defense of the Islam. They are not religious leaders. They are terrorists. And we are not at war with Islam. We are at war with people who have perverted Islam.
「アルカイダやISISなどは、自分たちの正当性を主張し、自分たちが宗教的指導者あるいは聖戦士であるかのように振る舞うが、彼等は、宗教的指導者などではなく、単なるテロリストだ。我々は、イスラム教徒と戦っているのではなく、イスラム教を貶めている輩と戦っているのだ。」
desperate forは、「~を切望する」
legitimacyは、「合法性、正当性」
holy warriorは、「聖戦士」
pervertは、「背を向ける、正しい道を踏み外す」
イスラム教に、と言うよりあらゆる宗教に疎い私には、「pervert Islam」が正しいのか、或いは、そうでもないのか見当もつきませんが、厳密にイデオロギーの議論をするのであれば、そう簡単に言い切れるものではないようです。難しい話題ですね。
本当はこのブログの素材もISISネタから離れたいと思って色々探しているのですが、最近のニュースはUSの大雪関連とISIS関連とウクライナの停戦に関するものが多くてあまり代わり映えしません。しかも、どれもあまり明るいニュースとは言いがたいという共通点が有ります。困ったものです。
2015年02月18日 21:22
NHK World Radio Japan(02/18/2015)は、ISISから逃れるために、地中海に船出したリビアの人達が、非常に危険な目にあっていると伝えています。
今日のキーワードは、 autocratic「独裁者の、独裁体制の」
The IOM says more than 300 migrants from Africa are believed to have died last week when their boats sank. The organization is calling on the international community to stand ready to assist thousands of vulnerable people who need help. Secular groups and Islamist militants have been fighting in Libya since the country's autocratic leader Muammar al-Qadhafi was ousted 4 years ago.
「国際移民機関は、先週300人以上のアフリカからの移民が船の沈没により死亡したと発表し、国際社会に援助を必要としている人々への緊急の援助を呼びかけています。リビアでは、4年前にカダフィ大佐が失脚し、イスラム過激派と市民との間で抗争が続いています。」
IOMは、International Organisation for Migrationの略「国際移民機関」
stand ready toは、「~するために待機する、~する用意がいつでもできている」
vulnerable は、「弱い、脆弱な 攻撃を受けやすい」
secular は、「非宗教的な、宗教に関係ない」
autocratic leaderは、「独裁者」
oustは、「ある場所から人を追い出す、立ち退かせる、失脚させる」
国際移民機関によると、先週、地中海の海上で救助された人の数が3,800人、なくなったと思われる人の数が300人以上だというのですから、いかに危険な脱出であるかが判ります。ありえないような過積載の状態で船出するのですから、それだけでも危険極まりないのに、あろうことか、金だけ受け取って、海上で船を沈めてしまう悪徳業者がいて犠牲者が後を絶たないと言います。やりきれない思いがしますね。
2015年02月17日 22:43
PBS News Hour(02/16/2015)は、昨日ここで取り上げた、イスラエルのネタニヤフ首相がヨーロッパ在住のユダヤ人に対しイスラエルへの移住を呼びかけたことに対しての、反響を伝えています。
今日のキーワードは、vandalize(破壊する、公共物にいたずらする)
Israeli Prime Minister Benjamin Netanyahu is again calling for a mass migration of European Jews to Israel. These in the wake of the deadly shooting in Copenhagen and after Jewish graves in France were desecrated.
But both Denmark's chief rabbi and French president Francois Hollande rejected the call as ill-timed and insensitive. Hollande was scheduled to visit the vandalized Jewish cemetery tomorrow.
「イスラエルのネタニヤフ首相は、再度ヨーロッパ在住のユダヤ人に対してイスラエルへの移住を呼びかけた。これは、デンマークでの襲撃事件とフランスでユダヤ人の墓地が荒らされた事件を受けてのものです。しかし、デンマークのユダヤ教指導者とフランスのオランド大統領は、この呼びかけを、タイミングが悪く無神経であるとして拒否しました。オランド大統領は、明日、被害にあった墓地を訪問する予定でした。」
in the wake ofは、「にすぐ続いて、~の後を追って、~の結果」
desecrateは、「神聖を汚す」
rabbiは、「(ユダヤ教の)学者、指導者」
ill-timedは、「タイミングが悪い」
vandalizeの名詞が、vandalismで、「公共物の汚損、公共物破壊行為」 アメリカで暴動が起きて車が燃やされたりするのを、car vandalismと呼びます
パリで起きた週刊紙銃撃事件の後、フランスは10,000人の兵を動員し、そのうち約半数はユダヤ系の学校と宗教施設の警備にあたると報道されていました。残りの約半数がどこを警備したのか定かではありませんが、少なくともイスラム系の学校等は含まれていません。そのため、イスラム系のコミュニティーに対する暴力が相次ぎ、それでもフランス政府な何も手を打たなかったと批判されていました。絶対に、何かが起こることが予見できたのに、敢えて何もしなかったのですから。
挙句の果てに、イスラエルにこう言われては、オランド大統領も面子が立たないですね。
2015年02月16日 22:32
ABC This Week(02/15/2015)は、イスラエルのネタニヤフ首相が、コペンハーゲンでの事件を受けて、ヨーロッパ在住のユダヤ人に対して、イスラエルへの移民を呼びかけたことに対しての関係者の意見を伝えています。
今日のキーワードは、law enforcement authority(捜査当局、警察当局)
I think we've seen several attacks take place within Europe. And I also know that European law enforcement authorities are reevaluating the way that they work with Jewish communities, particularly across the European Union.
There's been a lot of discussions underway since Paris and I suspect there will be a lot more conversations in the near future.
It would be a shame if a community of faith had to leave their home because they did not feel safe in the community they may have lived in for generations.
「ヨーロッパ各地での襲撃事件を受けて、EU各国の警察当局はユダヤ人コミュニティーと、どう協働するか再精査しています。パリの事件以来議論は進行中で、将来もっと多くの議論が行われることになるでしょう。身の安全が感じられないという理由で、社会を去る人がいるとしたら、それは残念な事ですね。」
law enforcementは、「法の執行、警察]
underwayは、「進行中で」
it is a shame that で、~以下のことが残念だ、恥ずかしい
they may have livedは、仮定法。 本来ならこれから何世代にもわたり住み続けるはずの社会に
容疑者が射殺されたこの事件は、動機が未だ解明されておらず、模倣犯の可能性が高いとも言われています。パリの事件や、アルカイダ、ISISなどのテロリストグループに触発された犯行ではないかということです。恐いですね。
ヨーロッパから、イスラエルに移住するユダヤ人の数は増えているようですが、イスラエルに住むことがより安全なのか、私にはよく判りません。 イスラエルはイスラエルで、それこそ頻繁にテロ攻撃が起きたり、ロケット弾が飛んでくるイメージが有りますから。
2015年02月15日 22:47
NHK World Radio Japan(02/15/2015)は、ウクライナ東部での停戦の様子について伝えています。
今日のキーワードは、ceasefire(休戦、停戦)
A ceasefire between government forces and pro-Russian separatists in eastern Ukraine has gone into effect. But it's not clear whether it is being observed. The warring parties agreed to stop fighting in eastern Ukraine at midnight Saturday, local time.
「ウクライナ政府軍と親ロシア分離派間の停戦が発効された。しかし、この合意が守られているかどうかは不透明だ。双方は、現地時間で日曜0時に停戦することで合意していた。」
separatistは、「分離派、分離推進派」
go into effectは、「実施される、発効される」
warringは、「戦争している」
超ロングラン会談の末、合意に達した停戦協定ですが、ロシアに対する不信感が根深く、また局地戦は続いている模様で、状況は厳しそうです。そもそも、合意そのものを認めないとしている極右組織も存在するようなので、ややこしいですね。
停戦を表す単語には、ceasefireの他にtruceがあり、ほぼ同じような場面で使われます。一例として、韓国と北朝鮮は、朝鮮戦争の終結についてきちんと取り決めたわけではなく、停戦状態(truce)であるようです。北の将軍様が、時々勇ましい声明を出すのはこのような歴史認識にたつと至極当然ということになるみたいですね、何せ終戦の合意をしてないのですから。ウクライナには、中途半端でない、本当の停戦が来る事を切望します。
2015年02月14日 22:31
Anderson Cooper 360(02/13/2015)は、ノース・カロライナ州でイスラム教徒の学生ら3人が射殺された事件で、遺族の家族が、事件はイスラム教に対する社会の偏見が原因だと訴えている事を伝えています。
今日のキーワードは、open season(解禁期、猟期、漁期)
It is currently an open season against Islam, Muslims in Washington, or Muslims in general, media, dehumanizing Muslims in movies like "American Sniper."
「まるで、イスラム教徒に対する攻撃が解禁になったように感じます。政府においても、一般のメディアにおいても。映画「アメリカンスナイパー」の中では、イスラム教徒は人間として扱われていません。」
Muslimsは、「イスラム教徒」
dehumanizeは、「~から人間性を奪う、非人間的にする」イスラム教徒
Washingtonは、「米国政府」
American Sniperは、クリント・イーストウッド監督の伝記映画。日本での公開予定は2月21日。
毎日のように銃による殺人事件が報道されるアメリカですので、この事件が普通なのか異常なのか最早よく判りませんが、この事件の特徴はノースカロライナ大学のキャンパスで起こった殺人事件で、被害者が有名大学の歯学生とその妻とその姉妹であったことなのでしょう。勿論、被害者は全員がイスラム教徒。
こうしてみると、ISISに日本人が殺されてもイスラム教徒に対するいじめや嫌がらせが殆ど無い(と思われる)日本は、民度が高いということでしょうか。多分、そうなのでしょうね。それと、日本では普通の人は大量殺戮が可能な銃器を持ち歩けないことが大きいですね。
2015年02月13日 22:32
CNN Student News(02/13/2015)は、石油パイプラインの建設を巡って、米議会が承認してもオバマ大統領が拒否権を発動しそうだと伝えています。
今日のキーワードは、 veto(拒否権)
It`s not easy for lawmakers to override a presidential veto. That requires a two thirds vote in both the House and the Senate.
「大統領の拒否権を覆すのは容易ではありません。 それには、上院と下院の両院において3分の2の賛同が必要なのです。」
lawmakerは、「米国の国会議員」
overrideは、「乗り越える、覆す、無効にする」
Houseは、「米下院、日本の衆議院」 House of Representatives 略してHR
Senateは、「米上院、日本の参議院」
CNN Student Newsは、Keystone XL Pipelineの建設を米議会が認めても大統領は拒否権を発動すると脅していると伝えています。カナダのアルバータ州からネブラスカを結ぶこの石油パイプラインの建設を巡っては賛成派と反対派双方に言い分があり、その内容に物凄く大きな隔たりがあってなかなか興味深いですね。かたや4万人以上の雇用の創出に結びつくといい、もう一方は、それは一時的な話で恒久的にはわずか50人ほどだとしています。
veto(拒否権)ですが、アメリカでは州知事にも認められていて、時々州知事に対して「拒否権を発動せよ!」なんて事を要求するデモ行進があります。その時の横断幕には「VETO」が大書されるのが普通で、「Veto!Veto!」とシュプレヒコールしながら歩きます。日本の政治家(国政レベル)には拒否権は無いようですので、私達には馴染みがない概念ですね。