2015年01月23日 21:33
Erin Burnett OutFront(01/22/2015)は、イエメンの政情不安によりアメリカの大使館員がイエメンのUS大使館から避難を始めたと伝えています。
今日のキーワードは、 take pressure off(プレッシャー、負担を軽減する)
If you lose that entire presence on the ground, that takes pressure off al Qaeda in the Arabian Peninsula.
「もし、現地でのプレゼンスがなくなってしまうと、AQAPへのプレッシャーが軽減してしまいます。」
on the ground は、「地上に、地面に、現場で」
take some pressure offは、「プレッシャーがいくらか軽減する」
take a lot of pressure offだと、「プレッシャーが大幅に少なくなる」
al Qaeda in the Arabian Peninsula は、「アラビア半島のアルカイダ、通称AQAP」
Erin Burnett OutFront は、大使館が存在し、そこで大使館員が働いていればこそ、イエメン政府と組むことにより無人機を使った空爆やその他の諜報活動を続けてこれたのだが、大使館員が総引き上げとなるとその橋頭堡を失い、これはアメリカとその同盟国にとって大きな痛手になると伝えています。
イエメン政府を倒したのは、反政府軍ですが、それによって利益を得るのはAQAPや戦闘員のリクルートが容易になるイスラム国であろうという理屈です。 遠いアラビア半島での政変ですが、日本にとっても無関心ではいられない出来事だと思います。
2015年01月22日 21:32
ABC World News Tonight(01/21/2015)は、先週末に行われたNFLのAFCチャンピオンシップで行われたペイトリオッツ対コルツ戦で、ペイトリオッツが用意したボールが規定の空気圧を下回っていた件につきdeflate-gateとして大きく取り上げています。
今日のキーワードは、deflate(~の空気を抜く、しぼませる)
Did they deflate football during their championship game to gain a strategic advantage?
「ペイトリオッツは、チャンピオンシップゲームのゲーム中に試合を優位に進めるため、ボールの空気を抜いたんでしょうか?」
deflateは、「空気を抜く」 名詞は、deflation「(経済用語の)デフレーション、空気を抜くこと」
反対語は、inflate「空気などで膨張させる、膨らませる」 名詞形は、inflation「インフレ、膨張」
strategicは、「戦略的な、極めて重要な」
空気圧の低いボールは低温や悪天候の試合で捕球しやすく、攻撃側に有利と言われています。 ペイトリオッツが用意した12個のボールのうち11個が規定の空気圧を下回っていたとなると、理由はともあれ大きなスキャンダルと言っていいでしょう。 アメリカのメディアはこれを、deflate-gateとよんでいます。 勿論これはWatergate(ウォーターゲート事件)のパクリ(?)で、私には適当な訳語が思いつきません。
この試合で勝利したペイトリオッツは晴れて2月1日に行われるSuper Bowlに進んだわけですが、deflate-gateが解決しないと何かスッキリしませんね。
2015年01月21日 22:15
PBS News Hour(01/20/2015)は、イスラム国が日本人二人の身柄を拘束し、身代金2億ドル(236億円強)を要求した事件について識者の意見を紹介しています。
今日のキーワードは、 wild(大それた、大胆な)
I think it’s wild that the Japanese have offered this aid to Iraq, most of what they have offered to Iraq, simply because Iraq is in the middle of a civil war between Sunni and Shia.
「日本が援助をイラク、スンニ派とシーア派の内戦の渦中にあるイラクに供出するとは大胆なことをするものだと思う。」
aidは、「援助、救済、補助金」
in the middle ofは、「~の真ん中に、~の中央に、~の真ただ中に」
civil warは、「内戦」
昨日(日本時間の今日)のUS報道各社のトップニュースは、勿論オバマ大統領の一般教書演説についてですが、日本人が拘束されて身代金2億ドルを要求された件についても、かなりの時間を割いて紹介しています。 上の発言をした元CIAのROBERT BAER氏は、続けて「日本人がイスラム国に巻き込まれ拘束されたのは、安部首相の明らかなミスである」とも言っています(あくまでBAER氏個人の意見です)。
wildは、「野生の、自然の」という意味もありますが、ここではネガティブなニュアンスを強く含んだ「大胆」という意味で使われています。
イスラム国空爆に参加出来ない日本が、西側諸国或いはアメリカの同盟国として、人道支援という名目で経済的な援助をするのは当然だと思うのですが、そのやり方が果たして適正だったのか、日本ではあまり話題になっていないようですが、検証する必要があるのかも知れません。
2015年01月20日 21:58
NHK World Radio Japan(01/20/2015)は、イスラム国が日本人二人の身柄を拘束し、身代金2億ドル(236億円強)を要求したビデオメッセージについて伝えています。
今日のキーワードは、 ransom(身代金、賠償金)
The Islamic State militant group has released an online video saying it will kill 2 detained Japanese nationals unless Japan pays ransom within 72 hours.
「イスラム国は、72時間以内に日本が身代金を払わなければ拘束した二人の日本人を殺害するとネットで公表した。」
militant は、「過激派」 militant groupで、「過激派グループ」
detain は、「拘束する、拘留する」
仏「シャルリエブド」の銃撃事件以降、緊張が高まっているヨーロッパ諸国に比べて、日本はまるで何事も起きてないようで平和だなあと感じていたのですが、残念ながら、安部総理の中等歴訪のタイミングに合わせて最悪のニュースが飛び込んできました。 かつて日本には、「1人の人間の命は地球より重い」という名言(?)を発してテロリストの要求に屈した宰相がいましたが、今回はどう出るでしょうか。 昨日のブログで名前だけ紹介したReporters Without Borders「国境なき記者団」によると、去年だけで119人のジャーナリストが仕事中に拉致・拘束されたということですから、いかに危険な仕事かが判ります。 もう一人の日本人は何だかよく判らないですね。
2015年01月19日 22:28
PBS News Hour(01/18/2015)は、アフリカで進行中の象の全数調査について伝えています。
今日のキーワードは、dedicate one's life to(~に人生/生涯をささげる)
It is led by Chase, he grew up in Botswana- and has dedicated his life to protecting elephants founding a non-profit organization called ‘Elephants without Borders’.
「これは、ボツアナ育ちのチェース(彼は人生を象の保護に捧げているのだが)によって率いられている。 国境なき象達という名のNPOを設立して。」
dedicateは、「~を捧げる、献身する、専念する」 dedicate A to Bで、「AをBにささげる」
dedicate one's life to で、「 ~に人生/生涯をささげる 」
non-profit organizationは、「非営利組織(団体)、NPO 」
Elephants without Borders は、「国境なき象達」 恐らく、Doctors Without Borders 「国境なき医師団」 Reporters Without Borders「国境なき記者団」のパクリ。
PBS News Hourは、著名な慈善家であるPaul Allen氏から700万ドルの寄付を得て進行中のプロジェクト great elephant censusが、今年の5月に完了予定であると伝えています。 野生動物の生息数は、推定X千頭という言い方はよく聞きますが、アフリカ大陸全土の実数を数えようというのですから、途方も無いプロジェクトに違いありません。 軽飛行機で生息地の上空を飛び、写真を撮って持ち帰り、それを特殊なソフトウェアを使って数を数えるのだそうですが、継続しないとあまり意味が無いでしょうから、これからも続くプロジェクトなのでしょうね。
2015年01月18日 22:17
PBS News Hour(01/17/2015)は、ベルギーでの安楽死の実態について伝えています。
今日のキーワードは、euthanasia(安楽死)
More than a decade after Belgium became the second country in the world to legalize euthanasia, it once again made headlines in early 2014 when it became the first country to lift any age restrictions associated with the procedure.
「ベルギーは10年以上前に世界で2番めに安楽死を合法化した国だが、2014年初頭に世界初の年齢制限を撤廃した国として話題になった。」
legalize euthanasiaで、「安楽死を合法化する」
headlineは、「(新聞の)見出し、」 make headline newsで、「トップニュースになる」
lift restrictions on は、 「~に対する制限を取り除く」
勿論未成年にかぎらず、安楽死を選択するには厳格な条件があり、決して安易な死を薦めているわけではありません。 PBS News Hourは、年齢制限を撤廃したのは昨年の2月、ただし今まで実現したケースは無いと伝えています。 日本でも、尊厳死については、メディアで議論になることがあるものの、未だ国民的な合意形成というにはほど遠いといったところでしょうか。 死生観の違いなのかな、難しい問題ですね。
2015年01月17日 22:32
Anderson Cooper 360(01/16/2015)は、ISISのプロパガンダに賛同しテロ行為に加わろうとした19歳の若者の両親に対するインタビューの模様を伝えています。
今日のキーワードは、brainwash( 洗脳する )
Lately for the past few months, he was watching and doing something on social media that was why he was brainwashed.
「最近、息子はSNSに注目したり参加したりしていたけど、それは彼が洗脳されたからなんです。 」
brainwash は、「 洗脳する、思想改造する 」、 be brainwashed byで、「 ~によって洗脳される 」
brainwashing(名詞)は、「洗脳、心理操作」
今では普通に日本語として使っている「洗脳」ですが、元はこの brainwashingの直訳です。
AC360は、専門家に対するインタビューは勿論、この日のように普通の人々(事件や事故の関係者或いは犠牲者の家族等)に対するインタビューも時にかなりの時間を割いてオンエアしますね。 上のインタビューは、テロ支援の容疑を受けた息子の両親が、ISISのプロパガンダによってうちの息子は洗脳されたんだと被害者のように主張した一部分です。 個人的には、素人のインタビューってたいして面白くない事が多いし、番組の内容が薄っぺらくなりがちなのであまり好きではありません。 今日のキーワードとして、brainwashを紹介したかったので、ここでは取り上げてみました。
2015年01月16日 22:00
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- 更新頻度:週5回
- Transcript:無し
- 学習時間の目安:20~40分
- 英語のレベル(TOEICスコア):750~840
- お勧め度:★★★
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ABCの平日夜のニュース番組World News TonightがCMが省かれ音声のみのPodcastとして配信されています。 長さは毎回20分弱です。 私自身は、見たことが無いのですが、NHK BS1で同時通訳付きで放送されているようです。 普通の速度で話すアメリカ人アンカーの英語を同時通訳するのはかなり難しく、ストレス無く聞けた経験がありません。 誤訳もつきものですし。 なので、聞くなら通訳は無しで聞く方がいいでしょう。 CNNやPBSに比べるとちょっとくだけたと言うかナンパな感じで、この辺りは好みが分かれるかもしれません。
Transcriptがないので、英語上級者向け。
2015年01月15日 21:22
ABC World News Tonight(01/14/2015)は、イエメンのアルカイダがパリでのテロ行為について犯行声明を出し、フランス当局が真偽を確認中であると伝えています。
今日のキーワードは、 claim responsibility(犯行声明を出す、犯行を認める)
Today a senior Al Qaeda's leader in Yemen claims responsibility for Paris attack in 12 minute tape posted online.
「イエメンのアルカイダがパリでのテロ行為について、ネットで犯行声明を出した。」
responsibilityは、「責任、義務」ですが、claim responsibility forになると、「~の責任を認める、~について犯行声明を出す」という意味になります。
昨日(日本時間の今日)のUS各社の報道番組では、仏「シャルリエブド」の本社で発生した銃撃事件関連とエアアジアの機体が海底で発見されたこと等が大きく取り上げられていますが、日本の報道ではそれほど大きな扱いにはなっていないようです。 それだけ日本は平和って事なのかなあと思う今日このごろであります。
2015年01月14日 21:50
PBS News Hour(01/13/2015)は、テロリストによる週刊誌襲撃事件後、初めて開かれたフランス国会の様子を伝えています。
今日のキーワードは、national anthem(国歌)
It was the National Assembly’s first session since the terror attacks, and lawmakers honored the 17 victims with a moment of silence and with a spontaneous singing of “La Marseillaise,” the country’s national anthem.
「事件後初の国民会議では、17名の犠牲者に対して黙祷が捧げられた。 国歌であるラ・マルセイエーズとともに。」
National Assemblyは、「フランスの国民会議」 国会を表す英単語はいくつか有り、日本だとdiet、USだとcongressになる。
lawmakerは、「国会議員」
a moment of silenceは、「黙祷」
spontaneousは、「自然発生する、自発的な」
anthemは、「組織や大義などへの賛歌」ですが、 national anthem だと「国歌」になります。
日本の国歌(君が代)は、 the national anthem of Japan
national anthem(国歌)、海外旅行に行くなら、これだけは覚えておいたほうが良いだろうなあ、と思い今日のキーワードに取り上げました。 数年前、海外のスポーツイベントで日本人の団体客だけが国歌吹奏に際して誰も立たなかったのを目撃したことがあります。 私は団体客から少し離れた斜め後ろにいたのですが、半分予想出来たとはいえ誰一人気が付かなかったのは同胞として少々気まずかったです。 間が悪いことに彼らの前はスタンド席だったので、観客は全員国歌の吹奏前からその場に立っていた訳ですね。 その団体は20代~30代が中心で20人ほどのグループだったと記憶しています。 日本の英語教育、未だまだだなあって実感した瞬間でした。