2015年06月25日 22:15
Anderson Cooper 360(2015/06/24)は、ニューヨーク州北部の脱獄事件について、犯人達に協力した容疑があがっている二人目の刑務所従業員の担当弁護士にインタビューしています。
今日のキーワードは、 polygraph 「うそ発見器」
That is definitely our understanding. Speaking with Joyce Mitchell, she advised us that Gene Palmer in all likelihood had no idea that what he was bringing the meat in actually had the hacksaw blades in it. And based on our investigation with Gene Palmer, the statement that he provided, and he actually took a polygraph test, that came up positive that he would had no knowledge of the hacksaw blade to be in the hamburger.
「それが我々の理解です。Joyce Mitchellは、Gene Palmer氏は恐らく彼が犯人達に渡した肉の中に弓のこぎりの刃があったなんて知らなかっただろうと言っています。我々が氏にインタビューした際にも、ハンバーガーの中に刃があるとは知らなかったと証言しており、うそ発見器もそれを肯定する結果になっています。」
likelihoodは、「可能性、見込み」
hacksaw bladeは、「弓のこぎりの刃」
相変わらず、CNNはこの事件を大々的に取り扱っています。逮捕された Joyce Mitchellが犯人達に工具を渡した方法の一つが、上にあげたハンバーガー用のひき肉の中に隠して届けるというものでした。 Gene Palmer氏はこれを知っていて、(つまり協力して)、届けたのか、それとも何も知らされていなかったのかが争点となっています。
それにしても、うそ発見器なんて、深夜のバラエティー番組でしか出てこないものだと思っていたのですが、本当に使われているのですね。私のバラエティー番組での知識だと、嘘を見破る確率は99.99%だったはずですから、Gene Palmer氏はシロになります。正直、かなり胡散臭いですけどね。
2015年06月24日 22:17
Erin Burnett Outfront(2015/06/22)は、South Carolina州Charlestonの黒人教会で起きた銃乱射事件に関連して、オバマ大統領が、声明の中でn-wordを使ったことについて驚きをもって伝えています。
今日のキーワードは、 nigger 「(侮蔑的な意味を含む)黒人」
BARACK OBAMA, PRESIDENT OF THE UNITED STATES: And it's not just a matter of it not being polite to say nigger in public. That's not the measure of whether racism still exists or not. It's not just a matter of overt discrimination. We have -- societies don't overnight completely erase everything that happened 200 to 300 years prior.
「オバマ大統領:人前でn-wordを言うとか、人種差別が未だあるとか、差別が公然と存在するとか、そういうことじゃないんだ。私達の社会は、2-300年前に起こった出来事を全て消し去ることが出来ない社会なのです。」
in publicは、「人前で」
racismは、「人種差別」
overtは、「明らかな、公然の」
overnightは、「一晩で」
私は、大学院の2年間だけをUSで過ごしたので、n-wordや、f-wordなどの微妙な使い方は全く判りません。仮に英語に充分馴染んだとしても、外国人はこの手の言葉は使ってはいけません。それほど微妙というか、侮蔑的な意味を含む言葉をオバマ大統領が使ったのは勿論意図があってのことですし、狙い通りErin Burnettを始め、大きな反響があったようです。Erin Burnettは、大統領がn-wordを使ったという非常に矮小化した出来事として、この件を伝えたかったようですが、この後登場したCNNの記者は、「大統領は、今後150年にもわたりこの国には差別が残ると言いたかったのでは」となかなかの卓見を示しています。300年間変わらなかったことが、今から数年で劇的に変わるとも思えない。未来永劫とは言わないまでも、これから何世代にもわたって、確実にこの国の社会問題として残るという軽い絶望の表明だと言う解釈ですね。黒人初の大統領の発言だけに重いですね。
2015年06月23日 22:21
PBS News Hour(2015/06/22)は、South Carolina州Charlestonの黒人教会で起きた銃乱射事件の犯人が持っている旗についての話題を伝えています。
今日のキーワードは、 Confederate flag 「南部連合国旗」
And, on Saturday, former Florida Governor Jeb Bush said on Facebook: “My position on how to address the Confederate flag is clear. In Florida, we acted, moving the flag from the state grounds to a museum, where it belonged.
In addition, the party’s 2012 nominee, Mitt Romney, tweeted that: “It’s a symbol of racial hatred. Remove it now to honor Charleston victims.”
「土曜日には、前フロリダ州知事Jeb Bush氏が、フェイスブックで、声明をだした。“私の南部連合国旗に対する立場は明確だ。フロリダでは、旗を撤去し、あるべき場所、すなわち博物館に移した。”
また、2012年大統領選の共和党候補Mitt Romney氏は、ツイッターで、“人種的憎悪のシンボルだ。犠牲者に敬意を払うためにもとっとと撤去してしまえ”とつぶやいた。」
addressは、「(問題などに)取り組む」
nomineeは、「候補」
racial hatredは、「人種的憎悪」
昨日のブログで紹介した写真で、犯人のDylann Roofが持っているのが、Confederate flag 「南部連合国旗」です。歴史的には、南北戦争の際の南軍の旗なのですが、それが未だに人種的憎悪などという深い意味をもつなんてある意味凄いと思います。南北戦争の時代って、日本で言えば幕末ですからね。新撰組の誠の旗を持って行動する感じでしょうか。ほとんど、漫画の世界ですね。
2015年06月22日 22:42
ABC This Week(2015/06/21)は、South Carolina州Charlestonの黒人教会で起こった銃乱射事件の犯人がSNSに書いたと思われる声明について伝えています。
今日のキーワードは、 skinhead 「極右の若者」
The alleged gunman, who police say meant to kill Black people, is seen in photos posted on a Web site updated just an hour before the killings. Federal and state authorities are trying to determine if 21-year-old Dylann Roof wrote this manifesto, saying that the Trayvon Martin case made him angry, that African-Americans are the biggest problem that America faces, and that South Carolina has no skinheads, no real KKK, well, someone has to have the bravery to take it to the real world, and I guess that has to be me.
「警察は、犯人が襲撃の1時間前ウェブサイトに、自分が黒人を殺さなければならないと書き込んだと発表した。連邦及び州警察は、21歳のDylann Roofが、次のような声明を書き込んでいたかを確認している。Trayvon Martinの事件が、彼を怒らせた。 アフリカ系アメリカ人がアメリカにとって最大の問題だ。サウスカロライナ州にはネオナチもいなければ、KKKもいない。誰かが、これを実現する勇気をもたなけれなならない。それが、俺だ。」
allegedは、「申し立てられた」
meant toは、「しなければならない」
manifestoは、「宣言、声明」
Trayvon Martin caseは、17歳の黒人少年Trayvon Martinが、George Zimmerman に射殺された事件。 Zimmermanによる正当防衛の主張が認められ無罪が言い渡された。勿論、真相は藪の中。
skinheadには、スキンヘッドと言う意味も有りますが、ここでは、極右(ネオナチ)の若者を指します。
KKKは、「クー・クラックス・クラン」南北戦争後、白人の優越性を維持する目的で結成された。
今回の事件をhate crimeとして捉えるべきか、或いは、テロとして捉えるほうが適切なのか、世論は二つに分かれている模様です。この犯罪の定義によって、犯人が連邦裁判所で裁判にかけられるか、或いは州の裁判になるかが決まり、それによって死刑になる可能性も決まるという何だか複雑な図式のようです。
個人的には、そんな事はどっちでも良いけど、銃は何とかしたほうが良いんじゃないかなって思うけどな、もういい加減に。
2015年06月19日 22:27
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- 更新頻度:週5回
- Transcript:有り
- 学習時間の目安:40~80分
- 英語のレベル(TOEICスコア):750~840
- お勧め度:★★★★
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以前紹介した、AC360(VideoPodcast)が昨年末を以って突然終了してしまったので、このAudioPodcastを紹介します。
VideoPodcastでは、10分程度に集約された内容でしたが、このAudioPodcastでは、丸々一時間(実際には、CMその他のコンテンツを除いて40分程度)の番組まるごとPodcastと言う仕立てになっています。
VideoPodcastの紹介で、「大きなニュースがあると数日間同じ内容が続くこともある等、深堀りと多面性に定評がある」と書いた通り、大きな事件があると、Andersonが現地に飛び、そこから放送するので、内容はほぼほぼ一時間そこで起こった出来事についてのものになります。まあ、正直そこまでやるのは良し悪しですが。
聞いてみて80%以上聞き取れるようなら、お薦めします。上級者向け。
2015年06月18日 22:43
Anderson Cooper 360(2015/06/17)は、自分は黒人だと偽って、NAACP(全米有色人地位向上協会)のメンバーとして活動を展開してきたRachel Dolezalの事件に関連して、CNNのリーガルアナリストSunny Hostinの意見を紹介しています。
今日のキーワードは、biracial 「二人種の間に生まれた子供」
I mean I'm multi-racial, right? My mother is Puerto Rican and white, and my father is African-American. So, for me, race can be very fluid. People want you to identify a certain way, perhaps by the way you look, or perhaps by the language that you speak. So I think self-identification, the freedom to self-identify is extremely important. But it has to be based on honesty and authenticity, and I think what we are hearing from Rachel is rather than that sort of honesty and authenticity, we're seeing I think an opportunistic person. So she sues Howard for discriminating against her as a white woman, yet she reports hate crimes as a biracial woman in one report, and as a black person in another.
「私は、ミックスでしょ。母親はプエルトリコ系白人、父親はアフリカ系アメリカ人の。だから人種の話は、とても微妙。人は、外見や普段話す言語で特定したがるものだから。だから、自己同定はとても大事。だけど、それって誠実さと真実に基づくものでなければね。Rachelは、それが欠けてると思う。だから、白人として差別を受けたとしてHowardを訴えたり、と同時に、時にバイレーシャルとして、あるいは黒人として人種差別犯罪を発表したりできるのよね。」
multi-racialは、「多民族の」 単純な biracialじゃないことを強調するために、Sunnyはこう言ったと思うのですが、普段アメリカ人が厳密に使い分けるかどうかは、私自身は判りません。
authenticityは、「信ぴょう性、信頼性」
hate crimeは、「憎悪犯罪、特に人種差別や宗教的な差別が絡む犯罪」
biracialは、「異人種間の」 圧倒的に数が多い白人と黒人の間の子供を指すことが多い
Sunny Hostinは、黒人と白人の両方が絡む事件(白人警察官が黒人を射殺する一連の事件とか)が起こると必ず出てくる、法律家。一見して、バイレーシャルだなと分かる外見ですが、一貫して黒人よりの発言を続けています。恐らくそれが、CNNから求められている彼女の役割であり、同時に社会が彼女に求めるそれでもあるのでしょう。大概は、白人側に理がない(構図としては単純な)事件が多いため、分かりやすくて良いのですが、もう少し込みいった事件(黒人側に非があると思われる)になると、彼女の発言はどうなるのか興味深いものがあります。恐らくは、それでも黒人寄りの発言を続けるのでしょうけど。
2015年06月17日 22:06
PBS News Hour(2015/06/16)は、イラクに派遣される、軍事顧問団のリーダーである大統領特使John Allen氏とのインタビューの模様を伝えています。
今日のキーワードは、 envoy 「特使」
The development comes on the heels of the Obama administration’s announcement that it is sending an additional 450 trainers to Iraq to fight the Sunni militant group.
Helping coordinate efforts with allies against the Islamic State is retired Marine General John Allen, the president’s special envoy.
I spoke to him earlier today at the State Department, as part of our series No End in Sight.
「オバマ政権が、イラクに450人を軍事指導者として追加で派遣すると発表した。ISに対峙する同盟国を率いるのは大統領特使である、退役海軍大将John Allen氏だ。先ほど、私は国務省で、”終わりのない”シリーズの一部として彼にインタビューした。」
allyは、「同盟国」
on the heels ofは、「に続いて、の余波で」
State Departmentは、「(米)国務省」
No End in Sightは、「終わりの見えない、めどが立たない」
John Allen氏は、このインタビューの中で、道は険しいが、同盟国は着実に成果を挙げていると強調しています。それが、真実かどうかは私にはよく判りませんが、イラクに対する派兵の考え方が大統領選の争点の一つでもあり、どちらかというと少数精鋭の顧問団やアドバイザーを派遣するより、一万人規模の地上軍を派遣すると言う、より強硬な意見のほうが優勢のように見えます。
Allen氏のリーダーシップのもと、多国籍軍が華々しい成果を挙げることを望まずにはいられません。
2015年06月16日 22:35
Erin Burnett Outfront (2015/06/15)は、ニューヨーク州北部の脱獄事件について、犯人達に協力したカドで捕まった刑務所従業員には、正しい情報が与えられていなかったのではないかという疑問について、伝えています。
今日のキーワードは、 get cold feet 「二の足を踏む」
Is it possible that they were always worried about trusting someone like her? Right? Somebody that they had to rely on coming through for them. Is it possible that they fed her false information? You know, for example, just like you said, seven hours away, that they told her that. Maybe that wasn't their real plan just in case she got cold feet? They didn't want her to know the full story because she might tell someone like you?
「彼らは、常に彼女のような人を信用できるかどうか考えていましたよね。最後までやりきってくれるかどうかを。であれば、彼女に嘘の情報を与えていたのではないですか?例えば、7時間と彼女に言ったとしても、彼女が怖気づく事を恐れて、本当のことを言わなかった可能性もあるのでは?彼女が貴方のような人に漏らすことは最悪の事態ですからね。」
come through forは、「やり遂げる」
feed information は、「情報を与える、情報を流す」
相変わらずCNNは、この脱獄事件をトップニュースとして伝えています。犯人達に協力した女性が、脱獄囚二人と性的関係を持っていた事も(一体、刑務所のどこでやったんでしょうね)、このニュースへの関心を高める理由になっているのかもしれません。
日本で同じようなことが起こったらどうなるでしょう。おそらく、工具入手の経路や、それを犯人達に手渡した方法やタイミング、脱獄後の足取りについては、マスコミが総力を挙げて取材するでしょうが、性的関係があったかどうかなんて繰り返し報道されないのではないでしょうか(警察が明らかにすれば別ですが)。何かこの件に関するCNNの報道には違和感を感じる今日このごろです。
2015年06月15日 22:21
ABC This Week(2015/06/14)は、オバマ大統領が進める通商政策に関する法案の審議につき、労働省長官Thomas Perez 氏に見通しを聞いています。
今日のキーワードは、 plan B 「代替案」
STEPHANOPOULOS: What happens if you don't? What's plan B?
PEREZ: Oh, I don't think we need a plan B here, because there are so many different pathways that can get you to the finish line in the House. And so we'll -- I'm confident that we'll move forward in this, because -- and the reason is, because this is something that is very important -- America needs to set the rules in the global economy that's why the president has been fighting for this.
「STEPHANOPOULOS:で、それがうまくいかなかったら?代替案はあるのですか?
PEREZ:代替案は不要です。というのも、下院では、成立させるためには、数多くのルートがあるんでね。だから、私は自信をもってますよ、とても大事な事ですし。アメリカは世界経済の中でルールを決める必要があるのです。大統領はそのために、戦っているのです。」
pathwayは、「進路、経路」
Houseは、「(米)下院」
plan Bは、そのまま「B案」と訳しても良さそうですが、ここではplan Aがこの前に出てきたわけではなく、いきなりplan Bが出て来るので、「代替案」の方が適切でしょう。
Thomas Perez氏(Labor Secretary =労働省長官) は、物凄くオバマ大統領を尊敬しているようで、上で紹介した発言の後、大統領を絶賛する言葉が続きました。大統領に任命された立場なのだから、それが当然なのかもしれませんが、オバマさんの場合、ちょっとその手の人が多い気がします。反面、ボロクソに言う人も結構いて、評価が両極端に分かれているようです。仮に、どんなに評価が悪くても4年間(再選したら8年)はそのリーダーシップの基でアメリカ国民は、暮らす必要があります。毎年のように国のトップが変わる日本と、どちらが良いんでしょうね。
2015年06月12日 22:23
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- 更新頻度:週3回
- Transcript:有り
- 学習時間の目安:2~3分
- 英語のレベル(TOEICスコア):~750
- お勧め度:★★
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朝日出版社 CNN ENGLISH EXPRESS発の語学番組。
Podcast単独と言うより、月刊誌 CNN ENGLISH EXPRESSの1コンテンツという位置付けのようです。毎日と銘打った割には、更新は月水金の週3回。一回のプログラム(2~3分)のうち、ヘッダーとトレイラーが数十秒あるので、実質はとても短いプログラムです。それよりもっと気になるのはナレーターのテンションが低く、何かやる気あるのかないのか良くわからないことです。
取り上げる表現は結構難しく、役に立つとは思うけど、毎日聞く気にはならないですね。